この地域では上山市街地から湯坂にかけて泥流堆積物のつくる小起伏面に30m程度の高度差が観察される(YL−26)。このリニアメントは明瞭な高度差をもつが、地形自体はやや不明瞭なものとなっており、Bランクとした。YL−26の南側には低位段丘T面に鞍部が見られYL−25に連続する可能性があるためBランクとした。
蔵王西麓の泥流堆積物末端には、低位段丘U面との境界に緩やかに湾曲するリニアメントが観察される(YL−27)。このリニアメントでは複数の地形面による累積変位は確認できない。
図4−3−2には新庄盆地,山形盆地における既存文献(新編 日本の活断層:1991)と本調査の空中写真判読結果を図示した。