(3)断層について

今回の反射断面およびボ−リング調査から予想される断層位置(標高0m)はCMP300付近,ボ−リングNo.14付近である.本側線から約450m西側で行われた岡田他(1998)の反射断面に現れた中央構造線断層帯とを結ぶと,その走向はN83°Eである.断層線は共同溝の中央から少し北側を通過する.

今回の掘削深度範囲の下部は殆どが砂層で,そこに明瞭な断層の変位・変形を示す鍵層がないこともあるが,下部の礫混じり砂〜砂礫中に断層は確認できず,下部の地層は断層を覆う可能性が高い.