イ.表層の速度層厚は変化が激しいため,表層を通過する時間は震源・受震点により様々である.これをできるだけ一定にする.
ロ.表層と第2層との速度差は一般に大きいため,解析上仮定している直線波線から大きく外れる.これを補償する.
ハ.震源・受震点の標高差による影響を除去する.
等である.
a.残留靜補正
NMO補正後に,最大値を7msecに制限した自動残留靜補正解析を行った.
b.CMPアンサンブル内での標高靜補正
NMO補正前に,各アンサンブルごとにその平均標高までの標高差補正を行った.なお,補正速度は150m/secを用いた.
c.重合後標高補正
マイグレ−ション,深度変換後に各CMPの平均から基準標高までの標高補正を行った.(基準標高はT.P.10m)
また,時間断面図のプロットの際も,地表平均標高(floating datum)から基準標高までを,150m/secの速度を仮定して,標高補正を実施した