(2)地形面区分

a.T面

小矢部川およびこれに平行する山田川によって形成された地形面。小矢部川右岸に広く分布する。小矢部川団研グループ(1974)によるV面(g3礫層)、富山県(1992)による低位段丘・隆起扇状地堆積物(g1礫層)に相当。神嶋ほか(1989)は福光町土生新地内の低位面(下野面)にてAT火山灰を確認している。

b.U面

小矢部川およびこれに平行する山田川によって形成された地形面。T面の下位に分布する。Y面に覆われる関係にある。小矢部川団研グループ(1974)によるU面(g2礫層)、富山県(1992)による低位段丘・隆起扇状地堆積物(g1礫層)に相当。

c.V面

山地から小矢部川へ流入する支流によって形成された地形面のうち、調査対象地域北部に丘陵上に分布し、地形面をほとんど残さないもの

d.W面

山地から小矢部川へ流入する支流によって形成された地形面のうち、主として山麓に分布し、若干の地形面を残すもの。

e.X面

山地から小矢部川へ流入する支流によって形成された地形面のうち、山麓から扇状地性の地形面を残して分布するが開析が進行しているもの。

f.Y面

山地から小矢部川へ流入する支流によって形成された地形面のうち、対象地域に広く分布し、地形面の変形が認められるU面を覆って分布する。