遺跡概要:奈良時代の須恵器窯跡2基と灰原
地震痕跡:断層(写真3−1−1、写真3−1−2、写真3−1−3)
奈良時代(8世紀)の窯の空洞が完全に埋まるだけの期間を経てから断層による変位(縦ずれ60cm横ずれ40cm、東側隆起)を受けている。このことより、この断層は奈良時代より後と限定される。
この時期の被害を与えた可能性のある地震は、1586年天正地震が考えられる。(ただし、法林寺断層は西側隆起の逆断層と考えられており、断層のセンスは一致しない。走向・傾斜などの記載はないため詳細は不明であるが、丘陵の撓曲に関与するような副次断層の可能性もある。)