(5)安居(ヤッスイ)大堤(オオヅツミ)窯跡(ヨウシ)群:福野町安居地内

調査実施:福野町教育委員会(1989〜1990年実施)

遺跡概要:奈良時代の須恵器窯跡2基と灰原

地震痕跡:断層(写真3−1−1写真3−1−2写真3−1−3

奈良時代(8世紀)の窯の空洞が完全に埋まるだけの期間を経てから断層による変位(縦ずれ60cm横ずれ40cm、東側隆起)を受けている。このことより、この断層は奈良時代より後と限定される。

この時期の被害を与えた可能性のある地震は、1586年天正地震が考えられる。(ただし、法林寺断層は西側隆起の逆断層と考えられており、断層のセンスは一致しない。走向・傾斜などの記載はないため詳細は不明であるが、丘陵の撓曲に関与するような副次断層の可能性もある。)