検討に用いたボーリング柱状図は、主に井戸ボーリング・温泉ボーリングであり、これらはノンコアのボーリングであるため柱状図の記載が曖昧なものが多かった。ただし、これらの多くは電気検層を実施しており、比抵抗分布のパターンも考慮して断面を検討した。
土木関係のボーリングは、記載は細かいものの掘進長が短く、あまり有用なものはなかった。土木ボーリング柱状図は、主に日本鉄道建設公団の新幹線調査に関係したものを用いた。附図1〜3に既存ボーリング地点の位置図を示す。また、以下に収集したボーリングのリストを示す。
<ボーリング柱状図リスト>
A)富山県地下水位および構造図集(昭和55年)
B)富山県地下水位および構造図集(昭和56年)
C)富山県地下水位および構造図集(昭和58年)
D)富山県地下水位および構造図集(昭和61年)
E)富山県地下水位および構造図集(平成5年)
F56c)北幹・西砺波付近調査坑 地質調査3報告書(昭和56年)
F56d)北幹・西砺波付近調査坑 地質調査3概要報告書(昭和56年):F56cに同じ
G4a)北陸幹,高岡〜金沢間地質調査1 報告書(平成4年)
G4b)北陸幹,高岡〜金沢間地質調査2 報告書(平成4年)
G4c)北陸幹,高岡〜金沢間地質調査2 概要報告書(平成4年):G4bに同じ
G4d)北陸幹,高岡〜金沢間地質調査3 調査報告概要書(平成4年)
G4e)北陸幹,高岡〜金沢間地質調査5 報告書(平成4年)
H2a)北陸幹,元取山T(西)地質調査(元取山(西)ボーリング)報告書(平成2年)
K)北幹・稲葉山T小野付近他1地質調査 小野ボーリング・原牧ボーリング 調査報告概要書
L)北陸幹,富山西部(六日市)外地質調査 調査報告書概要(平成元年)
M)北陸幹,後谷付近地質調査 報告書(平成5年)
N)北陸幹,安楽寺北陸線付近地質調査報告書(平成6年)
O)北陸幹,埴生付近外1地質調査 調査報告概要書(平成8年)
P)北陸幹,砂川付近地質調査 報告書(平成9年)
Q55)北幹・長野・福井環境調査9 臼谷ボーリング・内山(東)ボーリング(昭和55年)
Q56a)北幹・長野・福井地質調査11 内山(西)ボーリング概要報告書(昭和56年)
Q56b)北幹・長野・福井地質調査13 倶利伽羅峠付近地質概査・小矢部・金沢間地質精査報告書(昭和56年)
Q57b)北幹・長野・福井地質調査30(峠(東)ボーリング) 調査報告書概要
R)北陸高速道路小矢部地区構造物地質調査 総括報告書(昭和45年)
S)富山県地盤図集(昭和53年)
T)高岡砺波道路(上渡地区)外1件地質調査作業 報告書(平成7年)
U)小矢部バイパス及び土取場地質調査作業 報告書(平成5年)
V)小矢部第1トンネル他1件地質調査作業 報告書(平成4年)
W)富山県 温泉調査ボーリング柱状図
X)砺波高岡道路福岡町地域地質調査その2作業 報告書(平成4年)
Y)砺波高岡道路福岡町域地質調査その3作業 報告書(平成6年) 断面図は各断層について3断面ずつ作成した。断面線は附図1〜3に示す。
断面のうち細実線は柱状図の記載から推定した地質境界、太実線は電気検層による比抵抗分布のパターンから推定した地質境界を示している。以下に各断面から推察される事項を述べる。