(1)<解析結果>
図3−3−5−1、図3−3−5−2、図3−3−5−3、図3−3−5−4に解析の結果求まった、オリジナルの重力異常値分布を各測線毎に示す。このオリジナルの重力異常分布から、直線のトレンド成分を差し引き、残差重力異常分布を求めた。ここで、反射法探査結果において平野部では水平成層構造に比較的近い地下構造が読み取れることを考慮に入れ、各測線毎に、平野部において重力異常分布が水平になるように直線トレンドを選定した。残差重力異常分布を見ると、井波町・連代寺測線、城端町・西明測線、福光町・法林寺測線では山側が相対的に高重力異常を呈し、平野側で低重力異常を示している。一方、福野町・安居測線では山側が相対的に低重力異常となり、平野側が高重力異常を示している。これは後背地の山地・丘陵部に分布している地質(岩稲累層安山岩質火砕岩、氷見累層相当軽石質砂岩など)を反映しており、一部は断層の存在を示していると推定される。