図2−5−4に各孔の電気検層結果を示す。
全体的な傾向としては、砂岩層や粘土〜シルトの挟み層など細粒分のところで比抵抗値が低く(100Ω・m以下)、砂礫層の部分で比抵抗値が高い。
B孔とD孔の検層結果を見ると、比抵抗値のパターンはほぼ同じであり、ボーリングで流失してしまったB孔の17.00〜19.50m間も同様のシルト〜細砂層が連続して分布していることが推定される。
(2)速度検層
検層の結果によると、断層上盤側の第三紀砂岩層が1.7〜2.0km/secであり、それに対し断層下盤側の洪積砂礫層が2.3〜2.5km/secと速い値が得られた。この結果は反射法弾性波探査結果における、断層上盤側より下盤側の地盤速度が速い、という解析結果を支持している。これは下盤側の砂礫層の礫径が大きい、礫率が高い、固結度が高いなどの要因によるものと考えられる。
図2−5−7に簡易柱状図に検層結果を並べて示す。