2−1−1 概要

既存文献調査と並行し、空中写真判読による地形判読を行い、その結果を基に地形地質踏査を行った。調査地位置図を図2−1−1に、調査の流れを図2−1−2に示す。

 空中写真判読では、変位地形の有無、段丘面の面区分、リニアメントの判読を中心に行った。

 地形地質踏査では、分布する地質・地質構造の確認、断層の有無の確認、変位地形の有無の確認を中心に行った。調査範囲の大半が市街地であり、宅地造成などにより地形がかなり改変されており、露頭に乏しかった。また、既存の文献等で示されている模式露頭の大半を再確認することができなかった。

試料分析では、地表露頭および踏査段階での掘削試料(ハンドオーガーによる掘削試料)を用い、年代測定およびテフラの抽出を行った。

<調査範囲>

  富山市百塚から呉羽山丘陵に沿って婦中町千里までの約25km2

<調査期間>

  写真判読:平成8年5月7日〜平成8年5月18日

  主要踏査:平成8年5月20日〜平成8年6月29日

  補足踏査:平成8年9月24日〜平成8年10月4日

<調査実施>

  応用地質株式会社 北信越支社 北陸支店

       北原 哲郎・岡村 浩之・肥後 文彦