3−2−2 露頭精査

大坂地区で地表地質踏査(精査)を実施した結果,雨滝−釜戸断層に関する新たな情報は得られなかった.平成9年度の調査で発見された断層露頭f16,f17は,いずれも断層が第四紀層に変位を与えているのが明らかな露頭である.そこで,これらの露頭を整形して詳細な観察を行い,雨滝−釜戸断層の性状(地質境界,断層破砕帯の有無,形状)や活動履歴(活動性,平均変位速度,最新活動時期,単位変位量および地震再来間隔)の諸元を明らかにすることにした.