ボーリング調査は,断層破砕帯を貫く可能性がより高くなるように斜め45゜ボーリングとし,BE−1とBE−2の2本掘削した.BE−1,BE−2の掘削地点は,f15露頭の対岸(東側)の町道脇で,15mの間隔である.ボーリング調査実施地点を図3−1−3に示す.掘進長は,BE−1が15.0m,BE−2が11.0mである.
ボーリング柱状図(1/100)を図3−1−4−1、図3−1−4−2に,コア写真を写真3−1−3−1、写真3−1−3−2
に示す.また,1/10のコア観察記録は,巻末資料として添付した.
ボーリングのコア観察を実施した結果,ほぼ同じ標高で基盤岩である黒色泥岩を確認した.基盤岩は沖積層と考えられる砂礫層に覆われるが,この被覆層についてはマトリックスの粘土分の含有量から2層に区分した.以下に各層ごとに記載する.なお,各層の深度,層厚については,斜め 45゜で掘削して得られたコアの長さで,標高についてはそれを垂直に換算した値で示す.