BE−1では深度0.43〜2.40m間の層厚1.97m,BE−2では深度0.72〜2.80m間の層厚2.08mである.玉石混じりの砂礫層で,礫はBE−1では亜円礫〜亜角礫が,BE−2では亜円礫が主体である.礫径はBE−1,BE−2ともに5〜50mmを主体とし,最大礫径は100mmである.礫の混入率に変化があり,混入率はBE−1の礫では50〜60%,BE−2では50〜70%である.マトリックスは粘土分をやや多く混入する粗砂である.BE−1は含水比が高い.
A玉石混じり粘土混じり砂礫層
BE−1では深度2.40〜4.30m間の層厚1.90m,BE−2では深度2.80〜4.82m間の層厚2.02mである.上位と同じく玉石混じりの砂礫層で,礫はBE−1では亜円礫〜亜角礫が,BE−2では亜角礫〜亜円礫が主体である.礫径はBE−1では5〜70mmを,BE−2で5〜50mmを主体とし,最大礫径はともに200mmである.礫の混入率は50〜70%程度である.マトリックスは,上位に比べて粘土分がやや少なくなった粗砂である.
BE−1,BE−2のどちらからも年代測定用試料をはじめ諸分析用試料を得ることができなかったが,締まり具合,f15の露頭の状況などから,小田川の現河床堆積物であると考えられる.