本リニアメント上に認められる変位地形は小田地区北方のみであり,全体に変位地形は少なく,その連続性は乏しいが,変位地形は左横ずれの傾向を示す.また,リニアメント上で第四紀層(段丘堆積物およびテフラ)を変位させている断層露頭が確認されていることから,本リニアメントが活断層である可能性はかなり高いと考えられる.
L−1(雨滝−釜戸断層)は,変位地形および断層露頭から左横ずれを示す北東側上がりの逆断層であると推定される.またその水平変位量は,左横ずれを示す変位地形から約50〜100mと推定されるが,鉛直変位量および活動度については不明である.