空中写真判読による確実度はVで,変位地形や本体断層の露頭は認められない.
このことから,L−9は活断層である可能性は低いと考えられる.
以上の検討結果を踏まえると,活断層の可能性が高いリニアメントとしては,L−1(雨滝−釜戸断層),L−2,L−3(栃本南方断層)及びL−4が挙げられる.これらの中で,特にその確実度,連続性や今後新情報が得られる可能性などを考慮すると,L−1(雨滝−釜戸断層)及びL−3(栃本南方断層)が重要性の高い断層として挙げられ,これらについて詳細調査を実施する方針とする.
なお,L−5〜L−9については,現時点では可否を論じる積極的情報に欠け,“確実度Vかつ変位地形も断層露頭も認められない”点をもって活断層としての評価を否定的に判断したものである.
表4−1 活断層調査結果及び評価一覧表