3−3−10 その他

L−1(雨滝−釜戸断層)の北西延長にあたる砂丘で,古砂丘砂層及び倉吉軽石層(DKP)を変位させている断層露頭(f−12)を確認した.この断層は正断層で,L−1の延長にあたる本体断層ではないと考えられるが,L−1の北西延長の可能性を検討する上では重要な露頭である.また,リニアメントとは離れた地点であるが,高住地区の工事現場において倉吉軽石層(DKP)を変位させている可能性がある断層露頭(f−14)を確認した.

以上の地表地質踏査結果から,空中写真判読では活断層である確実度が比較的低かった(確実度U〜V)L−1(雨滝−釜戸断層)及びL−3(栃本南方断層)は,地質の分布状況や断層露頭から,新しい堆積物(第四系)である段丘堆積物や火山灰層などに変位を与えている(確実度Tの可能性が高い)ことが確認された.

図3−10−1 断層露頭のスケッチ

図3−10−2 断層露頭のスケッチ

図3−10−3 断層露頭のスケッチ

図3−10−4 断層露頭のスケッチ