調査地域の雨滝−釜戸断層の北西延長にあたる細川地区において,江戸時代に「蛇持」の発生についての記述がある(『因幡誌』による).それによると,昔この地域に細川池というラグ−ンがあり,その北側(砂丘側)で砂の隆起(蛇持)が発生したということであるが,地震との関連性については不明である.
また,細川から塩見川をやや上った粟谷地区において,縄文前期−晩期から古墳時代までの遺跡が確認されている(町田・清水,1983).
図3−5 中国地方・近畿地方北西部の被害地震分布(宇佐美,1996)
図3−8 地震痕跡が確認された遺跡位置など
国土地理院発行20万分の1地勢図「鳥取」を使用