(2)高位段丘面
高位段丘面は,鳥取平野周辺の玉津や横枕付近に分布しており,標高30〜50mの丘陵状の侵食面を形成している(山陰第四紀グル−プ,1969;赤木,1972).高位段丘面の構成層は,その地域に分布する基盤岩と礫種が同一であり、強い風化作用をうけ,赤色土壌化・くさり礫化しており,大山下部火山灰層に覆われている(赤木,1972).高位段丘面の形成時期は,風化の程度と火山灰層序から鮮新世火山岩類の活動後から下末吉期以前であるが,更新世中期とされ,多摩期に対比すると考えられている(赤木,1972).