(4)三ツ木地区
本地区では、電磁波の反射強度が全体的に強く、画像記録は鮮明に解読できる。礫層上面と思われる反射面は、探査距離5mまでが反応が深度5m以深と判断され、距離5m〜9.5m間が急傾斜で検出され、距離9.5m〜21m間が深度3.0〜4.2mで、深度的には、やや深いが単傾斜の平坦な反射面を形成している。距離21m〜29m間は、断層側に向かって急傾斜で検出され、距離29mで深度2.0mとなり、この地点を境に上下2層の強反射面が判別できる。すなわち、距離29m〜35mまでの上位反射面は、上述の急傾斜面に連続した形状で地表直下の深度0.3mまで認められ、地表部に近接した記録となっている。下位反射面は、深度1.0〜2.0mの値で多少の凹凸を見せるが、ほぼ連続して平坦な分布で検出されている。このようにこの地点はとう曲帯の中に位置しているが、礫層上面の反射面と思われる2箇所程度の凹状の形状が確認された。