(2)国立市第六小学校グランド敷地内

本地区では、地表部のグランド施工及び整備に伴う盛土材,生石灰の混入等が影響したと思われ探査結果となり、電磁波の反射強度が全体的に弱く、礫層上面の反射と考えられる画像記録の連続性に乏しい結果となった。

探査結果はやや不鮮明ではあるが、地表下最上位の礫層上面の検出は、測線中央部(グランド中央)で深度1.4m〜1.7mで高まりを見せ、校舎側の深度は、2.0〜2.3m で落差が0.5m前後である。反対側のグランド南西側では、深度1.7m〜2.7mで検出された。このように上面深度は、グランド中央の西側で、0.3〜1.3m前後とバラツキがあり、礫層上面深度の分布形態に凹凸が認められることを示している。この凹凸が礫層上面の浸食によるもので、旧河道の流路の結果の可能性もある。断層に関連すると思われる地質構造の変形等を表した傾向は、十分に把握されなかったが、校舎側で断層に向かうように傾斜している。