(1)平成9年度調査

断層より上流側では、時代の異なる深さ約1m程度の埋没谷が少なくとも4箇所確認され、この埋没谷の形成と立川断層の周期変動がむすびつく可能性が推定された。これは、埋没谷の形成が、周期的であることと、従来予想されていた断層の活動間隔とほぼ一致することなどから断層活動と関連している可能性は高い。

断層活動の時期は埋没谷が急速に堆積し始めた年代と考えられ、その年代と埋没谷との関係は、次のようであった。

埋没谷A:1,100yBP〜 1,500yBP

埋没谷B:4,440yBP〜 6,860yBP

埋没谷C:9,530yBP〜 9,600yBP

埋没谷D:15,820yBP〜18,860yBP