・掘削用地の所有者立ち会いで掘削用地の境界を定めた。その場合トレンチ周辺の縮尺1/200平面図を作成し参考にした。
・2箇所の掘削予定地は、都所有の道路用地であったため、フェンス等の支障物をとりのぞきトレンチを掘削した。掘削にあたっては、簡易測量でトレンチ掘削地点の中心線を決め、掘削形状を念頭に置いた外枠を設定して0.25m3バックフォーにて掘削した。壁面の掘削は、最初に角度を決め、それに沿って慎重に実行した。
・トレンチ法面は、手作業で極力平滑に整形するように努めたが、礫質な堆積物については、状況にあわせて仕上げた。
・整形面に1mメッシュのグリットを設けた。
・壁面スケッチを詳細に行い、最終的には現地で討論しながら解釈図を決定した。
・法面に出現した材化石や腐植土等の試料を採取した。細粒な風化火山灰質土(黒ボク土)の堆積物や粘性土層も採取して、花粉・珪藻分析や火山灰分析等を行うための試料を採取した。
・平板測量を再度実施し、トレンチ位置・形状を記入した。
・ある期間一般公開し、地元住民の人たちなどに説明した。
・トレンチを埋め戻し、再度土地状況のチェック、とくに畑等では、表層に岩片を残さないように細心の注意をはらい、地主立ち会いのもとに復旧した。