3−3−3 断面図

図16−1図16−2図17−1図17−2図18−1図18−2

<T97−1測線>

堆積層は、測点No.130より南及びNo.40より北側はほぼ水平な構造を示すが、その中間(断層を含む地域)は全体的には凸構造であり、反射波の不連続や小さな逆断層が見られる。

基盤深度は地表から600〜700mで、凹凸に富み反射強度も変化が大きい。特に測点No.130〜50の間の振幅は異常に強い。しかし、地表の活断層に伴うような基盤の落差は認められない。基盤上部の速度は、反射法の展開を利用した深部屈折波の観測により、4500〜5000m/secと推定される。

<T97−2測線>

堆積層は、地表標高の変化に対応し測点No.40付近を中心にした凸構造がみられる。この構造の内部では、反射波の多少の乱れが見られ、また撓曲に伴う落差の小さい逆断層も見られる。但し、この凸構造の東側については、測線の端になり十分な重合数やオフセットがないことにより反射波が不明瞭である。

基盤深度は地表から900〜1000mで、凹凸に富んでおり、大略堆積層の変化に対応しており、測線の範囲では基盤の大きな落差は認められない。