調査仕様を表1に示す。震源として用いたバイブロサイス及び補助震源ミニバイブの仕様を図5に示す。また用いたデータ収録装置GDAPS−3の仕様を図6に示す。
また、各測線のデータ取得の状況を以下に示す。
埋設管が多数あり、記録の品質劣化及び埋設管の破損の2点が懸念されたが、大きな障害なくデータ取得が実施できた。 記録の品質はほぼ良好であった。若干埋設管ノイズがあるものの、新先第三紀基盤岩からの反射波が現場記録でも確認できた。 測線南端での20回スタックの記録上には、見かけ速度約 5 km/secの基盤岩からと思われる屈折波が確認できた。 @測線の東側では、表層に速度の遅い層が分布していることが現場記録で確認 ができ、この部分の発震エネルギの透過がやや悪くなっている。 A測線の西側では、上記低速度の表層がなく、また十分な発震エネルギの透過 が確認できた。 BT97−1測線と比較して、本測線は、表面波が若干目立つ。 現場で得られた記録例を測線T97−1については図7−1、図7−2、図7−3、図7−4、図7−5に、測線T97−2については図8−1、図8−2、図8−3、図8−4にそれぞれ示す。 本現地調査で取得された地震探査データは、磁気テープ6巻に収められているおり、それらの内容については、付録−1および付録−2に添付した現場データシートを参照されたい。 また、それぞれの測線についての測量結果である各発震点・受振点の座標および標高を表2および表3に示した。