基盤岩上部については凹凸に富み反射強度も変化するが、少なくとも今回の調査測線上には、明瞭な上下の落差は認められない。
この傾向は多摩川沿いの既存の反射記録(防災科学技術研究所、1995)でも同様である。
このことから、立川断層は横ずれが卓越した断層の可能性がある。
但し、重力異常図(地質調査所、1995)によれば、立川断層周辺においては、東側に向かって基盤が落ち込んでゆくことが推定されるので、この傾向と立川断層の関係については、更なる検討が必要と考えられる。