本調査は、立川断層に関する調査の一環として、武蔵村山市三ツ木地区および立川市和泉町地区において深層反射法弾性波探査を実施し、当該地域の地質構造を明らかにするとともに、既存資料を用いて立川断層の総合解析を行うことを目的として行われた。
調査の実施にあたっては、「東京都地域活断層調査委員会」を設置し、調査計画、現地調査の実施、調査結果の解析・評価等において、専門的・技術的指導および助言を受けた。
当該地域の基盤岩の構造形態を確認するため、反射法地震探査として、大型のバイブロサイスを震源として用い、多大チャネルのディジタルテレメトリデータ収録装置を用いた構造探査を実施した。
現地調査は、平成10年3月に実施した。調査測線は、立川断層を横断する方向に設定し、武蔵村山市三ツ木地区の測線T97−1(測線長約2.4km)及び立川市泉町地区の測線T97−2(測線長約 1.4km)の2測線であった。
本報告書は、上記2測線の物理探査の結果と既存資料に基づき当該地域の地質構造、断層等についてまとめたものである。