約10g前後秤量し、塩酸処理により炭酸塩鉱物の除去を行ない、遠心分離法で水洗する。フッ化水素酸処理により珪酸質の溶解と試料の泥化を行い、遠心分離法で水洗する。次に重液(ZnBr2 比重2.2)を用いて遠心分離法で鉱物質と有機物を分離させ、有機物を濃集し、水洗する。この有機物残渣について、アセトリシス処理を行い植物遺体中のセルロ−スなどを分解し、遠心分離法で水洗する。最後にKOH液処理により腐植酸の溶解を行ない、遠心分離法で十分に水洗する。
処理後の残渣は、よく攪拌した後マイクロピペットで適量をとり、グリセリンで封入し、検鏡した。検鏡は、プレパラ−トの2/3以上を走査し、その間に出現した全ての種類(Taxa)について同定・計数することを原則とした。