ここに構造湖が形成され、砂礫層の上面に細粒の堆積物(砂,腐植土)が堆積しはじめた時点が、過去の断層活動の1回を示しているとすると、次のとおりである。
B.P 21,960±70年以降
(この活動は霞川低地の調査では把握されていない。)
それより新しい時代になると旧狭山池内のボーリング地点には、連続して層相変化のない粘性土が堆積しており、そこから断層活動の痕跡を見出すことはできなかった。ただし、厚い沖積層が分布していることから、この地域でも沖積層を詳細に調査することで、断層活動の履歴を把握することができる可能性があると考える。