(3)速度解析、CDPソーティング
各種フィルター処理を施した結果にCDPソーティングを行った後、速度解析を実施した。図4−6−12−1に速度解析により求めた速度テーブル、図4−6−11−1にはそのスタック速度テーブルを用いてCDP重合した時間断面を示す。杭番号0〜110では、400msec程度までほぼ水平な反射波列が見られる。特に杭番号40〜60では、1000msec程度まで有意な反射波列が認められる。杭番号110〜終点区間では、それまでと反射波列のパターンが異なり、時間50msec以降で有意な反射波列がほとんど見られない。図4−6−11−2にマイグレーション処理結果後の時間断面を示す。また、マイグレーションに用いた速度テーブルを図4−6−12−2に示す。この速度テーブルは、先の図4−6−12−1に示したスタック速度に水平方向のスムージングをかけたものである。マイグレーションによるディフラクションパターンの解消とひずみの現れ方の兼ね合いを観察した結果、この速度テーブルの60%の速度値でマイグレーションを実行した。