(1)オリジナル波形記録

<全体的な特徴>

起点〜受振点(杭番号に同じ)100では、堆積層からの反射と思われる反射波が、700msec程度まで見られる。受振点100〜180では低周波ノイズと多重反射波が卓越しており、受振点180〜250まではポンプ場のモーターのノイズや水道管を流れる水流のノイズが顕著に現れている。受振点250〜終点では、多重反射波が明瞭に見られる。起振点65〜100及び184〜250の記録には、水道管を伝わった波とその波が川の堤防で反射した波が明瞭に見られる。なお、オリジナル波形記録は、磁気テープにSEG−Yフォーマットにて収録したものを付録として提出する。

<波形記録例>

図4−6−5−1図4−6−5−2図4−6−5−3図4−6−5−4に起振点1,20,50,82,146,191,235,289(起振位置の杭番号)のオリジナル波形記録例を示す。第1測線の場合と異なり、同一起振点のショット記録をデータ収録時にスタックしてデータのS/N比を向上させている。受振点58〜63は地下道に地震計を設置しているため、記録のS/N比が良くない。また受振点118〜122は川の上のため、地震計は設置していない。受振点192〜207,224〜256はポンプ場および水道管を流れる水流のため定常的に大きなノイズがのっている。起振点1,20,50の記録には、受振点65以降で反射波が見られる。起振点82の記録には、水道管を伝わった波および川の堤防で反射した波が認められる。起振点146以降の記録はS/N比が全体的に悪く、起振点235,289の記録には多重反射波や回折波と思われる振幅の大きい波が卓越している。