東田上では結晶片岩破砕帯が土柱層に衝上し、その北側で高角度断層で結晶片岩と和泉層群が接する露頭がみられた(写真23、写真24、写真25、写真26)。北側の高角度断層は空中写真判読による田上断層の延長線上に位置している。土柱礫層と結晶片岩との境界部では結晶片岩が約20cmの幅で著しく破砕しており、この境界は低角度断層と考えられる。断層の走向・傾斜はN35°W,22°SWである。低角度断層北側の高角度断層を境として、北側の和泉層群と南側の結晶片岩が接している。断層の走向・傾斜はN85°E,60°Nである。断層付近は幅40m以上破砕している。また、結晶片岩破砕帯中には和泉層群破砕帯が取り込まれている。