なお、段丘堆積物の区分は水野・岡田ほか(1993)に従った。
1) 三波川結晶片岩類
・ 三波川結晶片岩類は低温高圧型の変成岩であり、塩基性片岩、泥質片岩等からなる。変成時期は中生代白亜紀である。
・ 地質境界をなす狭義の中央構造線から南側に分布する。
・ 吉野川流域では新規堆積物に被覆されており、その分布の北限は、阿波町切戸付近である。
2) 和泉層群
・ 中央構造線から北側に分布する。南限は中央構造線により三波川結晶片岩類と接している。讃岐山脈は和泉層群から構成される。
・ 本岩は中生代白亜紀後期に形成された海成の堆積物である。タービダイド(乱泥流堆積物)起源の砂岩、泥岩の互層からなる。砂岩勝ち互層と泥岩勝ち互層に区分される。厚さ数mの酸性凝灰岩を挟む。