1−6−2 第3回目委員会議事録の要旨

(1)日 時

   平成9年12月9日 午後3時から午後5時まで

(2)場 所

   徳島プリンスホテル

(3)出席者:岡田委員長、中田副委員長、日下委員、村田委員、許斐委員、水野委員

   事務局:高橋課長、豊倉課長補佐、谷 主事

   応用地質:森野、杉山、高橋、林、石沢、能見、村岡、竹野

(4)議 題

1)反射法弾性波探査 第1測線の結果

2)既存ボーリング資料収集、空中写真判読、地表地質踏査の結果

3)考古・歴史資料の収集

4)第2測線探査計画

(5)内 容

1)反射法弾性波探査第1測線の結果

・鳴門市立岩〜里浦で実施した反射法弾性波探査の結果を説明した。

・鳴門総合運動公園の南縁付近に土柱層と和泉層群を境とする断層(伏在断層)が推定された。断層の形態は、北側に約40度傾斜した逆断層である。

・和泉層群と推定した上盤岩盤側に見られる緩傾斜の反射面の解釈については、今後の課題とした。

水野委員から鳴門海峡音波探査の紹介、また岡田委員長から和歌山での反射法弾性波探査、ボーリング調査の紹介があった。

2)既存ボーリング゙収集及び空中写真判読

地表地質踏査・空中写真判読は徳島の県境部まで、判読を終了した。

・判読の結果、新たに判明した神田断層と鳴門断層の接合部付近及び父尾断層と神田断層の接合部付近の沖積扇状地の低断層崖を報告した。

・板野町大寺付近の断層露頭について説明した。

3)考古・歴史資料の収集

・鳴門市から板野付近までの遺跡、新田開発などの資料を収集した。

・大麻町姫田に縄文中期の森崎貝塚がある。微高地の形成時期を考える上で重要。

・段関、備前島などの水田は、天正年間(1573〜1591年頃)に開発された。

4)次回探査計画

・次回の探査は、11号バイパス付近で実施する。探査深度は2000m程度とする。

5)次回の委員会開催日について

反射法弾波探査第2測線の結果がでる2月末とする。