1−6−1 第2回委員会議事録の要旨

(1)日 時

   平成9年10月4日 午後2時から午後5時まで

(2)場 所

徳島プリンスホテル

(3)出席者:岡田委員長、中田副委員長、松波委員、許斐委員、水野委員

事務局:高橋課長、豊倉課長補佐、谷 主事

応用地質:小野、森野、杉山、高橋、林、石沢、能見、竹野

(4)議 題

1)既存ボーリング資料の収集・空中写真判読(鳴門市〜板東)

2)反射法弾性波探査計画

3)来年度の事業計画

(5)内 容

1)既存ボーリング資料の収集・空中写真判読既存

既存ボーリング資料の収集・空中写真判読を行うとともに、既存ボーリング資料を収集し、その結果を報告した。

・鳴門断層南側の大津町姫田から東の段関、備前島を経て、木津野に至る微高地は、断層変位地形である可能性が高い。しかし、人工的な土地の改変が大きな場所があり、慎重な対応が要する。・既存ボーリング資料をさらに追加収集すること。年代試料分析のため、コアが保存されているボーリング資料を収集する。なた、深いボーリング資料を収集する。

・鳴門市から板東について、遺跡、史実、古文書、郷土史を収集し、整理する。

2) 反射法弾性波探査計画

反射法弾性波探査について、測線配置、探査方法、工程を提案し、承認された。

@ 目 的

板東地区の反射法弾性波探査(佃・佐藤,1996)と鳴門海峡の音波探査(水野ほか,1996)との間を補完するとともに、人工密集地近傍での伏在断層の位置や断層性状を把握する。

A 測線配置

第1測線と第2測線の2測線とする。

第1測線:鳴門市里浦町〜撫養町(1.5km)

第2測線:国道11号バイパス(2.5km)

B探査深度

活断層調査の目的から、探査深度は500m程度とする。

C探査工程

第1測線を先行して実施し、第2測線の探査仕様を検討する。第1測線の結果は、第3階委員会で報告する。

3) 来年度の事業計画

@極浅層反射法弾性波探査

伏在断層の位置や性状を把握し、トレンチ掘削位置を選定する目的で実施する。100m×3測線とする。

Aボーリング調査

浅尺ボーリング:トレンチ掘削位置選定を目的として実施。

          トレンチ1箇所につき4本の20m×12本

深尺ボーリング:伏在断層の位置、性状把握

Bトレンチ掘削調査

伏在断層や鳴門断層を対象として3箇所実施(1箇所は沖積低地であり、地下水位が高く、法面が自立しない。掘削方法・予算を別途検討する必要がある)。