(2)新期の堆積物と断層の関係

中山断層は標高400〜600mの庵原山地中央部付近にあるため、新しい時代の堆積物としては古期崖錐堆積物しか認められない。

中山断層を横断する谷地形は、富士川町南松野(中山地区)しか認められず、分布する古期崖錐堆積物には、変位を与えていないと推定される。

この古期崖錐堆積物の堆積面は、現河床から約100m以上の比高差があり、少なくとも、中位段丘堆積時よりは古い時代に形成されたものと推定される。