調査内容は以下のとおりである。
@地形・地質調査
・文献資料調査
調査地域周辺の地形・地質・地震等に関する文献収集・整理。
図1 富士川河口断層帯活断層調査地域
図2 活断層調査のフロー
表1 調査数量一覧表
・地形・リニアメント調査
地形図や空中写真を用い、地表に現れている断層地形を抽出し、活断層の位置や性状についての概要を把握。
・現地調査
抽出したリニアメント(線状地形:断層推定位置)に沿って現地調査を行い、断層の位置やその付近に分布する地質状況を把握し、詳細調査計画を立案。
A物理探査
地形・地質調査から立案した詳細調査計画を基に、物理探査の必要な地点を選定し、その選定箇所の状況に応じて、以下に示す物理探査を選択。
・浅層反射法探査
地表で人工的に地震波を発生させ、地下の地層境界での反射波から、地下の地質状況を把握。
・比抵抗映像法探査及び電気検層
比抵抗映像法探査は地表に設置した電極、電気検層はボーリング孔内に挿入した電極に電流を流し、地表で測定される電位差から地質状況を把握。
・海上音波探査
海上の観測船から水中で音波を発生させ、海底下の地層境界からの反射波から、地質構造を把握。
Bボ−リング調査
地形・地質調査および物理探査結果から推定された断層付近の地下の地質状況を把握する。
Cトレンチ調査
上記調査などによって推定した断層位置でトレンチを掘削し、断層の位置、性状、地層の堆積状況などを直接調査する。