1−1−1 調査の目的

本調査は、静岡県東部・富士川付近に南北に分布する富士川河口断層帯のうち、その西部付近に位置する入山断層系の詳細調査を実施し、断層の位置、規模、活動履歴等を明らかにすることを目的とする。

本調査の調査対象とする「活断層」とは、「最近の時代(第四紀後期)まで活動を繰り返した断層であり、将来活動する可能性のある断層」である。

ただし、「活断層」の定義には、第四紀に活動した断層は将来も活動する可能性があるという考えから、「第四紀に活動した断層」=「活断層」という考えもあるが、本調査では、「第四紀後期(約12万年)以降に繰り返し活動が認められ、将来活動する可能性のある断層」を「活断層」とする。