また、B−1では、ダウンホール法によるPS検層とコアの密度測定によって、深度44mまでの速度比(Vp/Vs)とコアの密度が求められた。これらの成果を利用して、動的な地震応答解析を実施することにより、交通の要所である関ヶ原周辺の起震断層毎の工学的な影響(地表加速度や最大変位等)を把握しておくことが防災上有効である。
一方、丸山Bトレンチで発見された開口亀裂は、極近傍での強い地震動により形成されたと考えられる。この開口亀裂は、関ヶ原周辺の地域にも分布していると考えられる。今後も、極近傍での強い地震動により同様な亀裂が形成される可能性もあり、施設の種類によっては影響を考慮する必要がある。