3−4−6 長期予測

今回の地形地質調査(空中写真判読や地表踏査)では、東海層群には、断層活動に伴う変形が露頭で確認された。

しかし、トレンチ及びボーリング調査では、基盤を覆う河成及び湖成堆積物には断層変位による変位を確認することはできなかった。

したがって、河成及び湖成堆積物の堆積以降(16,000〜17,000yBP)以降に断層は活動していない。

トレンチ調査により関ヶ原地域の2つの地震イベント(イベント1及びイベント2)が得られた。

丸山Bトレンチでは極近傍の強い地震動により形成されたと考えられる開口亀裂(イベント2)が認められ、これは開口している地層の14C年代値(補正年代)より、16世紀後半以降の地震に対応すると考えられた。

しかしながら、今回の調査では、再来周期が求められなかったため、地震の長期予測を行うための情報は得られなかった。