トレンチ調査の結果では、河成及び湖成堆積物の堆積以降(16,000〜17,000yBP以降)の活動の証拠は確認されなかった。
ただし、秋葉トレンチでの地層の落ち込み(イベント1)や丸山Bトレンチでの(イベント2)が認められた。これらは、遠地地震もしくは近傍での地震動の痕跡と考えられる。
特に丸山Bトレンチのイベント2では、極近傍の強い地震動を受けた痕跡と考えられる。このイベント2と歴史地震(歴史地震の起震断層)との関係を把握し、開口亀裂の成因となった起震断層を明らかにしておく必要がある。