(3)PS検層及びコア密度測定

@ PS検層

PS検層はネジ加工したVP50(無孔管)を孔底まで挿入し、管と掘削孔間を砂利(スライムの粗粒分のみ)で充填した。板たたき震源によるダウンホール法で2mピッチで検層を実施した。

図2−4−4−4及び図2−4−4−5にPS検層結果を示す。

結果として、P波は孔底(深度94m)まで連続的に観測され、S波は深度44mまではほぼ連続して観測できたが、44m以深は観測されたS波初動が非常に不明瞭であるものの60mまでは断続的に2深度で観測された。

PS検層の結果、以下に示す速度が得られた。

表2−4−4−1 B−1孔 PS検層結果(板たたき震源ダウンホール法)

A コア密度測定

コア密度測定は、台ばかり(7kg計)を用いて、採取コアの1m区間の重量を測定した。測定は約6割の区間(コア箱毎に1,3,5mの3区間)で行った。測定の際には、霧吹きでコアを十分に浸潤させた。

結果は、東海層群については多少のバラツキはあるものの2.3〜2.6ton/m3であった。段丘堆積物についてはマトリックスの流出があり、コア採取率が悪く測定できなかった。

図2−4−4−4 B−1孔 PS検層結果(P波検層)

図2−4−4−5 B−1孔 PS検層結果(S波検層)

図2−4−4−6 B−1孔 湿潤密度測定結果