(4)記載
堆積物は初生残留磁化以外に、その後二次的に獲得された残留磁化をも保持する。従って、初生残留磁化を抽出するためには、二次的な磁化は消去する必要がある。2次磁化の除去は、試料を交流磁場に試料をさらすことで行う。交流消磁されると、低い保持力成分(LRM)が消え、高い保持力(HRM)成分が見えてくる。図2−5−4−2、図2−5−4−3に自然残留磁化、LRM、HRM及びそれらから求めた大円データを示す。測定結果は、自然残留磁化、LRM、HRMともに、伏角がプラスを示す。特に、GL−60〜120m(標高−19.62〜−79.62m)では伏角が40〜70°程度の一定の値を示す。一方GL−120〜150m(標高−79.62〜−109.62m)では伏角がプラスからマイナスに変化する。