(1)目的
本調査の目的は、ボーリングにより得られたコア試料に年代軸を入れるための一つの手法として、ボーリングコア中の残留磁気の測定を行い、古地磁気編年学の手法により年代軸を与えることである。古地磁気編年学によれば、約78万年以前に地磁気の逆転が認められることが知られており(松山期、
図2−5−4−1
)、コアの残留磁気の測定によりボーリング中に78万年前以前の地層が認められれば、78万年前の深度を明らかにすることができる。