地質断面線は図2−8に示したとおりであり、各地質断面図は図2−15、図2−16のようである。
ここに示されるように、この地域は礫質層に卓越することが明らかであり、地質の層序対比に有用となる地層に乏しいことがわかる。しかし、地質断面:AおよびBに示されるように、深谷断層の下盤側では、標高−70m〜80m付近を上面とする比較的安定した粘土層が見られることや、その上位の−30m〜40m付近にも比較的連続する厚さ5m程度の粘土層があることなどが特徴的である。さらに、地質断面図:Bの深谷−18および深谷−19地点において、火山灰の存在を示唆する記載があり、今後のボーリング調査による詳細な地質確認が望まれる。
なお、ここに示した結果においては、断層の鉛直変位量を確定する地層の判読は困難であると考えられる。
図2−9 既存ボーリングデータによる地質断面図【@−@’断面】
図2−10 既存ボーリングデータによる地質断面図【A−A’断面】
図2−11 既存ボーリングデータによる地質断面図【B−B’断面】
図2−12 既存ボーリングデータによる地質断面図【C−C’断面】
図2−13 既存ボーリングデータによる地質断面図【D−D’断面】
図2−14 既存ボーリングデータによる地質断面図【E−E’断面】
図2−15 深層ボーリングによる地質断面図:A
図2−16 深層ボーリングによる地質断面図:B