3−2−3 データ取得作業概要

現地調査期間 : 平成10年1月24日〜同年2月4日 (12日間)

現地調査は、西から東に向かって測定を実施した。調査地域は市街地のためノイズレベルが極めて高いこと、3000m以上の基盤深度が想定されたため、調査には大型バイブレータ3台を標準とした。図3−2−4−1図3−2−4−2図3−2−4−3図3−2−4−4図3−2−4−5図3−2−4−6図3−2−4−7図3−2−4−8に現地調査風景を示す。

一般に深部構造を捉えるためには、重合数および有効オフセット距離(発震点−受振点距離)の維持が、浅部構造には連続的な発震点の欠落を避けることや受・発震点間隔を小さくすることが必要である。しかし、市街地では、近接する構造物、埋設管及び周辺住民への影響も十分に考慮する必要がある。そのため、本調査では、発震台数(2〜3台)、スウィープ数(12回以上)、フォースアウト量(30〜90%)について調整することでこれらの条件を満たすようにした。

調査に際しては、測線が市街地を通るため、事前の周辺住民への周知に万全を期した結果、調査時には苦情はほとんどなかった。