全地点が沖積地に位置しており、埋没谷の状況によりその分布層厚は変化するが標高+3m付近を境にして、下位は比較的均質な海成の粘性土、上部は有機質土を主とする。
下位の更新統についてはA測線(深作地区)と基本的には同一の層序分布を示す。
深作地区と同様、標高−18〜−19mに連続する火山灰層からは清川層に対比されるTB−7あるいはTB−8の広域テフラが検出され、5孔を通じその分布深度には殆ど差が認められない。
B層の砂礫層基底面は、西端のba−1孔で標高−40m、東端のba−5孔で約42mであるが、標高−80m付近のC層中部の砂層直下に認められるシルト、砂、シルト(火山灰を含む)の組合せはB1、B5両孔で殆ど高度の差が認められず、下端の火山灰層からはローカルではあるが「a−4,a−5」の対比可能なテフラが共通して検出されている。