更新統について、岩相および火山灰の対比から地層境界の分布構造を検討した。
その結果、前述のように、B層中部を中心をした部分で層相の変化に富むものの、全体としてはほぼ水平方向に分布することがわかった。
特に、標高−20m付近にみられる有機物を含む火山灰層、標高−44mに位置するB層基底の礫層下面と、その下位に分布する貝化石片を含む、シルト、砂、および火山灰層の組合せ、ならびにその下位に分布するC層中部の均質な砂層は、4孔を通じ同一の分布高度を示す。