(1)ノルマル法電気検層
電流電極および3点の電位電極をボーリング孔内に降下し、直流電流を流し、孔内水を介して地盤に通電する。地盤内の電位分布も孔内水を介して電極に伝えられる。ノルマル法の概要を図3−4−1−11に示す。本調査では電流電極−電位電極間隔を25cm、50cm、100cmの3種類で測定を行なった。
ノルマル法などの2極法において、孔内に挿入された電極を囲む周囲の媒質が均質で、その比抵抗をρ[Ω・m]としたとき、電位電極間で観測される電位差V[V]は無限遠を基準に取れば、
V=ρI/ 4π・AM
であらわす。ここでAMは電流極と電位極の間隔、Iは電流[A]である。
(2)マイクロ法電気検層
微小間隔で電極が取り付けられたゴムパッドを孔壁に押し当てながら測定を行なうことにより、電極近傍の孔壁を高分解能で比抵抗構造を測定することができる。パッド上に付いている電流電極−電位電極間隔がノルマル法に比べて小さく、電流電極−電位電極間隔を2.5cm、5.0cmの2種類で測定を行なった。マイクロ法の概要を図3−4−1−12に示す。