(1)電気検層の方法

電気検層は大きく、以下の3手法に分けられる。

@比抵抗検層:

地層の見掛比抵抗を測定する。主に地層の細かな層相を把握するために用いられる。

A自然電位検層:

自然電位分布を測定する。地層水の比抵抗の推定や透水層と不透水層の判別に用いられる。

B誘電率検層:

地層内の電磁波の伝播速度および減衰率を測定して、地層の誘電率を求める。地層の水飽和率の算定に用いられる。

本調査では、地層の層相の対比が目的であるので、上記手法のうちの比抵抗検層を実施した。

比抵抗検層には、孔壁から地層の中へどの程度深く信号を送ることができるかにより、いくつかの手法がある。本調査では、そのうちの電流電極と電位電極を1極ずつ用いる2極法の一種である、ノルマル法およびマイクロ法を用いて測定を行なった。