@の礫層は、チャートおよびホルンフェルスの亜円〜円礫を主体とし、基質は暗オリーブ灰〜黒色を呈する極粗〜粗粒砂からなる。礫径は1〜2pが主体で、最大では径7pが存在する。部分的に、粗〜極粗粒砂および中〜粗粒砂からなる砂層を挟む。
下位のシルト層(F層)とは、明瞭な境界をもって接する。
Aの砂層は、暗オリーブ灰色を呈する淘汰の良い細〜中粒砂からなり、下部に層厚1m程度のシルトおよびシルト質極細〜細粒砂を、上部に層厚50cm程度のシルト質極細〜細粒砂を伴う。深度164.14〜164.19m、165.04〜165.08mおよび166.44〜166.56m間には炭質物を含む。
Bのシルト層は、灰〜オリーブ灰色を呈するシルトからなり、一部にオリーブ黒色を呈する淘汰の良い細〜中粒砂を含む。また,最上部には灰〜暗緑灰色の粘土を伴う。深度156.98〜157.20m、158.25〜158.55m、159.60〜160.00m間には生痕化石が認められる。また、深度156.63〜157.03m、158.41〜158.47m、161.07〜161.12mおよび161.31〜161.38m間には、軽石片が一部葉理状を呈する。
本層は、花粉分析等の結果、やや温暖な気候からやや冷涼な気候に移る時期であり、堆積環境も海域から河川域へと移行している時期のものである。