巻末に発震点50,100,150,200,250,330,370のオリジナルショットギャザー例を示す。
Aフィルター処理
同様に巻末に、発震点50,100,150,200,250,330,370の静補正、バンドパスフィルター、AGC、デコンボリューション処理を行った結果を示す。フィルターテストを経た後、最終的に用いたパラメータは以下の通りである。
・静補正
最終データムレベル:標高20m
置換速度:1600m/s
・バンドパスフィルター
通過周波数帯域:30〜80Hz
・AGC
時間ウインドウ:500ms
・デコンボリューション(スパイキングデコンボリューション)
オペレータ長:50ms
ノイズ:0.1%
B速度解析
各種フィルター処理を施した結果にCDPソーティングを行った後、速度解析を行った。速度解析を実施したCDP番号は、「146,229,340,409,516,668,757,936,1036,1134,1218,1365,1504」の13CDPである。巻末に速度解析の結果得られたスタック速度モデルを示す。
Cマイグレーション
マイグレーションは、速度解析で得られたスタック速度をスムージングした速度モデルを用いて行った。
DTVG
ここで用いたTVG処理は、時間とともに増幅ゲインをdbスケールで一様に大きくする手法を用いた。勾配は9db/secである。
EF−Xdecon
ここでは、Winer−Levinson法による予測フィルターを用いた。フィルター計算条件は以下の通りである。
・トレースウインドウ長:100
・時間ウインドウ長:1600ms
・フィルター長:10
・周波数:0〜50Hz
図3−2−5に解析結果(マイグレーション後の時間断面にTVGとF−Xdecon処理を実施した結果)を示す。なお、CDPスタック後、マイグレーション後の時間断面は巻末に示す。
F深度変換
図3−2−6に深度変換後の解析結果(TVGとF−Xdecon処理後のマイグレーション後の時間断面に対して深度変換を実施して求めた深度断面)を示す。深度変換には、VSPで得られた速度値、反射法データの速度解析で得られた速度値、ならびに当地の地質条件を考慮し、水平成層の速度モデルを用いた。
具体的には、RMS速度値として、
0〜100ms:1500m/s
〜200ms:1600m/s
〜500ms:1700m/s
〜800ms:1800m/s
〜1100ms:1900m/s
〜1600ms:2000m/s
を用いた。